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“Square Dance For All”第12回目「生涯学習について」

　かつて我々が経験したことのない高齢化社会を迎えた日本において、いかに老後を健康で充実した生活を送ることができるかということは、国家的にも大きな課題です。健康で充実した人生を送るということは、社会の活力維持にも通じ、医療費や福祉関係諸費用の削減に寄与することでもあり、社会的にも有意義なことです。
　人生80年の中で、私達は60〜65歳で社会の第一線から退いた後も、長い第二の人生が待っています。この人生のゴールデンエイジとも言うべき期間を無為に過ごすことなく、常に積極的に新しいことに取り組む姿勢を保とうではありませんか。若い頃には学ぶことが決して楽しくなかったこともあったかもしれませんが、これからは学ぶことが楽しいと言えること(学習から楽習へ)にチャレンジしましょう。
　これらの学習は、他者から与えられるものではなく、各人が自発的意思に基づいて行うことを基本とするものであって、必要に応じて、自己に適した手段・方法を自ら選んで、生涯通じて行われるものです。学習にあたっては(1)好奇心を持って、自発的に行えること、(2)頭を使うこと、(3)体を動かすこと、(4)人からほめてもらうこと、(5)他人との接触(社交性)を持つことが大事なポイントといえます。仲間とおしゃべりをしたり、笑ったりする、無理なく体と頭を使う、プログラムごとに達成感を味わい、次のステップにチャレンジする意欲がかきたてられる等々、スクエアダンスは「楽習」として最適の有効な手段であることを皆さんは経験的にご存知でしょう。またコールという同じルールの下でダンスを楽しむことにより、世界共通のレクリエーションスポーツとして民族、言語生活習慣の違いを超えて、相互の理解や認識を深め、国際的な友好、親善交流を促進することが期待できます。
　しかし、スクエアダンスを普及発展させていくためには、いろいろなダンスプログラムが準備されていること、適切な指導者がいること、居住している地域に会場が用意されていること等、スクエアダンスを楽しめる環境をさらに整備する必要があります。そして一人でも多くの愛好者が全国に広まっていくことを期待したいものです。

追記 テキスト“Square Dance For All”の配布について
価格：1冊1,500円、送料：1冊340円、2冊450円、3冊以上はゆうパックまたは宅配便料金
所属クラブ名・S協会員番号を明記の上S協事務局へEメール・FAXまたは郵便でお申込下さい。

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