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“Square Dance For All”第9回目「望ましいコーラーとダンサー」
■「望ましいコーラー、望ましいダンサー」
日常の例会活動やパーティーなどで、「この人の踊り方、なかなか素敵だなぁ」、「あの踊り方、マネしてみたいなぁ」、「あの人が入るとセットが盛り上がるんだよね」など、より楽しさを演出するための素養を持った方に出会うことがあります。またこれとは逆に、「ダンス技術はすごいんだけど、どうもあの人が入ると楽しくないよね」、「正確に踊らんがために全体の雰囲気を乱してくれるんだよね」、といったいわば『困ったさん』に遭遇することもあります。
コーラーの場面で考えてみると、「あのコーラーさんで踊るとなぜか盛り上がる」、「あのコーラーさんで踊ると、やさしい良い気持ちになれる」、「難しいコールをするんだけど、なぜか壊れない」といったダンサーの支持が多いコーラーさんがいます。一方、「あのコーラーは踊らないでいつも見て研究ばかりしている」、「コーラーの癖にこわしてばっかり」、「あのコーラーの時にはセットがなかなかできない」といった、ダンサーの支持が得られないコーラーもいます。
望ましいダンサー、望ましいコーラーというのは、“他のダンサーやコーラーに対してホスピタリティーをしっかり発揮できる人”、“全体の空気を読んで、その場を楽しくできる人”ということができると思います。今流行の言葉で言えば、“KY”ではまずいことになります。日頃の心がけひとつで、グッドダンサー、グッドコーラーへの道は開けています。
■「プログラムの楽しみかた」
ビギナークラスを苦労して卒業して、少し踊りに慣れて来ると、パーティーに出てその楽しさに惹かれます。PLUSをスイスイ踊っている人に刺激を受け、「いつかは自分もあんなふうに」と思ってプラスの講習のチャンスを待ちます。プラスが踊れるようになれば、同期生たちからチラホラアドバンスをやっている人が現れたり、チラシに誘われてアドバンスを学びたくなります。
このようにスクエアダンスの趣味は次々に新しい学びと刺激を得られる、魅力を持った趣味です。知的好奇心が大いに刺激され、踊ることによって心身のカタルシスが出来上がって行きます。クラブによっては、ビギナークラスを終えて3年踊り込んでからだったらPLUSを受けられる、といったルールを作っているところもあります。早く学びたい人は自分のクラブに内緒で他の講習を受けている人もいる、など耳にします。
メインストリーム、プラス、アドバンス、チャレンジ、と次々に新しい動作を学ぶチャンスがあり、それぞれのプログラム階梯には更に“コンセプト”というその定義を踊るためにもうひとつの定義を加える考え方があり、難易度が格段に高くなります。また、楽しみ方もそのステージによって違って来ます。
次のプログラムへのステップアップを自身の実力以上に早く行こうと思って失速する人も多くいます。すべての基本は、きちんとMSを踊り込んで定義を理解して、楽しさを満喫できる、というところに帰結します。
(文責:人材開発委員 井上忠志)
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