トップへ戻る 一覧へ戻る

“Square Dance For All”第4回目「ボランティア論」

 「ボランティア」という言葉が身近になってきました。個々人が自分の人生をより充実させ、自分が楽しみながら、自分の存在を周りの中に活かしていく……。新しいライフスタイルの時代に、ボランティア活動はその選択肢のひとつになってきています。
 スクエアダンスの存在意義を大切に思い、社会の中にスクエアダンスを広めていきたいという、生涯学習ボランティアとしてのスクエアダンス活動は、とても意義あることです。けれど、もう少し身近なところで、クラブ運営の中にボランティア精神を活かすことの大切さについても、考えて見てはいかがでしょう。

 「東京ボランティア・市民センター」がうたっている、ボランティアに求められる四つの原則というのがあります。

(1) 自分から進んで行動する…………… 「主体性・自主性」
(2) ともに支えあい学びあう…………… 「社会性・連帯性」
(3) 見返りを求めない…………………… 「無償性・無給性」
(4) より良い社会(クラブ)をつくる……… 「創造性・開拓性・先駆性」

 この四つの原則、私たちがクラブの一員として活動していくときに、求められる大切な視点と重なります。ボランティアとして求められる姿の中に、クラブの一員としてのあり方が見えてくると思います。
 今社会の中で、ボランティア精神が求められているのと同じように、会員が主体となって活動するクラブには、ボランティア精神が求められています。クラブを支えて行くのは、会員が自分を生き生きと活かしていくボランティア精神です。クラブ員一人一人に、「自分が何かの役に立てれば」という気持ちが芽生えてきたとき、そのクラブの雰囲気は暖かい明るさに輝きはじめ、生き生きとした活動が展開されていくことでしょう。
“Square Dance For All”のこの章では、クラブ運営の中にボランティア精神を生かしていくことがいかに大切か、そのためにはクラブはどうあらねばならないか、リーダーのあり方、会員の心構え等を、考える機会になればと思っております。
記・中村禮子

“Square Dance For All”1冊1,500円
日本SD協会事務局にて販売中

トップへ戻る 一覧へ戻る 次へ