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“Square Dance For All”第3回目「スクエアダンスにおける人権」

 これまでスクエアダンス界では、「人権」について正面から論争されることはなかったように思われます。しかし私達の回りでも、論争とまではいかないまでも「人権」に係わると思われる変化や事例があります。たとえば、2003年9月に、CallerlabのMSの定義で、All around left hand ladyは、All around the corner と変わりました。これは、アメリカにおいて、議長のことを chairmanからchairpersonというようになってきたことに通じるものでしょう。
 また日本でも、「レディース・チチチチェイン」と言うわざわざ吃音にしたコールを聞くことがあります。これは「熱い、あっちっちっち」とは意味が違い、受け取る人によっては差別表現として捉えるかもしれません。
 このようにスクエアダンス界でも、知らず知らずのうちに、「人権」にふれる恐れがないわけではなく、日ごろのクラブ運営にあたっても、「人権」に関する基本的なことを知っておくことが大切になってきました。
 「そもそも人権は」と考えることは難しいですし、人権は社会の変化や人権意識の変化により、時とともに変わってきています。あえて言うなら、スクエアダンスの人権の基本は、相手を認めた「思いやり」と考えるとわかり易く、クラブ運営の上で生じてくる問題にも対処しやすくなると思います。
「人権関連キーワード」
(1) セクハラ
(2) 男女共同参画社会
(3) 高齢者
(4) 放送禁止用語・差別語
(5) 障がい者
(6) プライバシー・個人情報

 さあ!今度はスクエアダンスに当てはめて一緒に考えて見ましょう。

 日本国憲法 第11条
「国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与へられる。」
記・中村禮子

“Square Dance For All”1冊1,500円
日本SD協会事務局にて販売中

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