コロンビア(GP−25)レコードプレーヤ、カセット、CDの整備方法
コロンビア(GP−25)を整備してみました。ラウンドダンスなどに使われている方のために、その分解整備の方法と、使用上の注意などを報告します。ただしコロンビアさんの了解を得て分解したわけではなく自己流ですので、この記事により不具合が発生しても責任は負いかねますので、各自の責任の元に実施してください。
テーマ1:レコードプレーヤに回転ムラがあり、回転が安定しない場合の整備方法
このプレーヤはゴムベルト駆動方式ではなく、ゴムローラ圧着方式のため、そこでのスリップが原因として考えられます。ターンテーブルを抜き取り、内部のモータ軸とゴムローラ、ターンテーブル内側をアルコールで清掃すれば回転が安定すると思います。
分解方法:
使用上の注意:上記5.で述べたように、ゴムローラが変形すると回転ムラが出るようになります。ターンテーブルを使用しない時は、ターンテーブルの回転数ツマミをOFF位置にしておきましょう。そうすればゴムローラが圧着状態から解放され、変形を防止できます。
テーマ2:カセットテープをセットして、早送りや巻き戻しは正常だが、録音/再生ボタンを押してもうまくテープが回らないらしく、音が出ない場合の整備方法
このカセットテープは構造上の欠点で、経年変化で、カセットをセットするアクリル製のフタが、装置正面から見て左上がりに曲がってきます。その曲がり具合が限界を超すと、テープをセットしてもテープ自体が左上がりになってしまい、うまく録音/再生ヘッドに接触しなくなることが原因として考えられます。しかし、この曲がりを矯正するすることは難しいです。簡単な方法としては、録音/再生時に、アクリル製のフタの浮き上がった左側を手で押さえ込んだ状態で、録音/再生ボタンを押してください。ボタンを押した後は手を離して大丈夫です。こうすればうまく録音/再生できると思います。
どうしても左上がりが気になる方は、アクリル製のフタを良品と交換するか、効果が現れるかは疑問ですが、フタの右側に爪楊枝などを挟んで、下がるのを止めた状態で、左側には水の入ったペットボトルなどを乗せ、左が徐々に下がってくるのを時間を掛けて(1ヶ月位?)待ちます。(メーカーはこの欠点に気づき、比較的新しい製造のものは左上がりにならない構造になっているようです。)
今回、コロンビア(GP−25)を整備してみて関心したのは、レコードプレーヤとカセットテープに加えて、CDまで自由に再生速度を変えることができるという点です。
既に製造中止の製品ですが、RD、SDにとっては大変便利な機能なので、お持ちの方は大事にお使い頂きたいと思います。また、これから中古品を入手するのも良いのではないでしょうか。
報告:ちがさきシーサイドスクェアーズ 金子 E-mail:goldencatcom@ybb.ne.jp