井上忠志
クラブをつくるには、とても大きなエネルギーを必要とします。しかし、そのエネル ギーが新たなSDの歴史をつくって行くことに繋がります。普及・発展のためには
地域という土壌に新たな種を蒔き、芽を出し、育てて行く“クラブづくり”が重要な 行動となります。
クラブをつくるために必要な条件は、ハード部分とソフト部分に分けることがで きます。会員の獲得、会場の確保、機材の手配などはハードな部分です。クラブ名
の決定、例会日の設定、会費の設定、運営のためのルール決め、などはソフトの 部分です。クラブづくりは、白いキャンバスに絵を描く作業のようなものです。将来の
クラブの姿を思い描き、ひとつひとつ準備を重ねて行きます。この作業は発案した 一人の力ではなかなか成し得ず、多くの協力者を必要とします。一緒にクラブづくり
を担ってくれる仲間、地元の教育委員会や自治体からのサポート、近隣のクラブか らのサポート、県連やS協からのサポートなど、さまざまな関係者の協力を求め、力
を結集して行くことが重要となります。
クラブの体裁は一朝一夕につくることはできず、順を追って、会員の理解を得ながら ひとつひとつ整備して行くことが肝要です。「みんなでつくる」を基本にすることにより、
会員の参画意識を醸成し、知恵を結集することができます。
最初に整備しておきたいものは、