第37回コーラーラボ・コンベンションは3月28日から31日迄の4日間に渡り、ニューヨーク州バッファローのナイアガラフォールズで開催されました。世界中から、コーラー及びそのパートナー、招待者を含めて237名の参加者があり、盛会裏に終了しました。
例年のごとく、月、火の2日間は一日中びっしりと各種委員会とセミナーが77セッションもあり、大変充実したものでした。夜は正式な宴会があり、初日はラウンドラボの会長夫妻、59回、60回、61回のナショナルコンベンション会長夫妻、全米スクエアダンサーズ協会会長夫妻、各委員会の役員の方々が雛壇に列席し、開宴しました。私共夫婦も日本スエアダンス協会を代表してこの壇に加えていただきました。
この日はコーラーラボのコンベンション初参加者に与えられるスモール・ワールド賞の受賞者が10名余り、米国・カナダ以外からの参加者の紹介(日本から4名)、コール歴25年、50年のコーラーさんの表彰、コーラーラボ開始以来連続37回出席の4氏(Jim Mayo, Jon Jones ,Jon K, Melton Luttrell)の紹介等があり、懇親会的要素の大きな宴会でした。あの有名なHi-HatレコードのオーナーであったErnie Kinney氏も50年賞をもらわれて大変喜んでおられました。
2日目の宴会は雛壇にはコーラーラボの会長、理事がずらりと並び、カリフォルニアのコーラーEric Hernerlan氏の司会で特別表彰が行われました。特別賞の第一弾は、Golden Card 賞で今回は永年コーラーラボのメンバーとして活躍した大御所のメンバー3人(Jon Jones、Ernie Kinney、Melton Luttrel)に授与されました。歴代の受賞者はこの3氏を加えて16人になりましたが、文字通り重い金のメンバーズカードが渡されました。Ernie Kinney 氏の目には涙があり、各テーブルを回って喜びを表していました。
最後に残るは全員注目のマイルストーン賞です。昨年は受賞者がなく、一昨年は25年間チャレンジコミティーの委員長を務めたEd Foot 氏に与えられました。今回のプレゼンテイターはMike Seatrom氏で、あるコーラーの経歴を披露し始めました。途中でこのコーラーは英語があまりできないが、SDのコールを勉強したと言い出したので、ひょっとしたら日本人かもしれない?と思った瞬間に、ステージ横の大スクリーンに和田さんの子供の頃の写真が次々と映し出されました。
彼の業績が色々と紹介され、全員拍手の中登壇しようとした正にその時にホールの入り口に由美子さんが現れ、Wade Driver 氏がエスコートして壇上へ誘導しました。由美子さんは自宅にいると思っていた和田さんはその驚きと受賞の喜びが重なり、目に涙を浮かべて万場の拍手を受けました。そしてフジスクエアのタック尾崎氏の通訳のもと受賞のスピーチをしました。このスピーチの中で、今回の名誉は自分一人に与えられた物ではなく、由美子さん、お嬢さんのこずえさん、そして日本のスクエアダンサーを代表して与えられたものだとして感謝のことばを述べられました。同席した我々にとっても本当に嬉しいことでしたし、この演出の素晴らしさに感心するばかりでした。
マイルストーン賞はコーラーラボの最高の栄誉賞で、メンバー以外の人でもSD界に貢献のあった人に与えられます。和田さんは62人目の受賞で海外ではドイツのAl Stevens 氏に続き2人目です。アメリカのコーラーさんはなんとしてももらいたい賞で、その審査は厳格に行われます。会長と4人の専務理事の5人が秘密裏に相談を行い、5人全員一致しないと与えられないということです。今回の受賞も当日の宴会まで5人と秘密裏に由美子さんを日本から呼び寄せた少数のスタッフのみの知るところで、理事もその瞬間まで知らされていなかったようです。まさに和田さんはコーラーラボの殿堂入りをしたともいえる快挙でした。
ここに和田さんの受賞を速報として報告します。